先日職業人としての魂のような話をしました。
とある会社の受付さんがこんなことを言われていました。
「私は絶対にネイルをしません。会社の顔として接する時に、相手にどう思われるかわからないネイルでマイナス印象になりたくないからです」
聞いた時に感動しました。
ネイルをしておしゃれしたい。って気持ちはあると思います。でも、それ以上にその職業人としてのプライドが勝っているのだなあと感じました。
ある一定レベルの方であれば当たり前なのかもしれません。しかし、こうした当たり前のことに価値があると思います。
ただ、ネイルをするとハンバーグ作る時に爪の間に挽き肉が挟まって嫌だとも言われていました。
今回書きたいテーマは、
こうした価値観や小さなことの積み重ねが商売であって、その商売の積み重ねが経営にもつながるのでは?じゃあ、Webマーケティングはどんなことを支援できるのか?
というテーマです。
自分ができていないことが多分にあることは承知の上で、ここまで意識してやりたいと思って自戒を込めて書いています。まだ整理しきれていない部分も出てきそうですが、ご意見などいただけたら嬉しいです。
商売と経営の定義?
この2つの言葉を定義しないと話が進まない気がしますので、下記の通り定義しました。そんな大きな話をしたいわけではなく、この記事での商売や経営についてはこんな感じで考えています。
どちらも松下幸之助さんの言葉を借りています。
商売
結局、商売には、次のような基本姿勢が大切だと思いました。
つまり、仏教徒の方々の生活態度は、朝に礼拝、夕べに感謝といいますが、われわれ日々仕事にたずさわる者も、朝に発意、昼は実行、そして夕べに反省、こういう日々をくり返したいということです。同様に、毎月、毎年のはじめに発意、おわりは反省。そして五年たったら、その五年分を反省する、そうすると五年間に実行してきたことのうち、よかったこと、よくなかったことがある程度わかってくると思います。
要するに商売というものは、この発意、実行、反省が大事なことであり、私自身も、こういう基本姿勢をさらに重要視していかねばと、あらためて痛感している次第です。
https://konosuke-matsushita.com/management/shobai.php
経営
経営は生きた総合芸術である。そういう経営の高い価値をしっかり認識し、その価値ある仕事にたずさわっている誇りを持ち、それに値するよう最大の努力をしていくことが経営者にとって求められているのである
https://konosuke-matsushita.com/column/cat71/post-62.php
すごくざっくりまとめると、商売は常に日々の目先の業務をうまく回すこととし、経営は多方面に対して価値を高めていくような視野広めでしょうか。もちろん経営理念・目的などで上げられるように、理念の実現や目的達成のために日々の商売があるという見方もできると思います。時間軸の長さが違うことも挙げられそうです。
話の結論
Webマーケティング支援会社は、商売を支援しながら、機会があれば(または必要に応じて)経営支援をしている会社であり、また、そのポジション(商売支援から経営支援)を担える人材が比較的多いのでは?と思っています。
そうだとしたら、商売から経営、経営から商売の両方を支援できるWebマーケティング支援会社とそこで働く人材は視野が広がればこれから必要な存在だと再認識しました。
会社経営をしているつもりだったのに「自分がしているのは商売なのでは?」と思いました
担当しているクライアント様が、経営的な相談や悩みが多いこともありますが、それ以上に現場の商売的なことでの悩みも多いです。
何より自分がクライアント様に提供しているサービスの中で、経営戦略を考えたり、どういう組織を作っていくか、そのためにどんな人を採用していくのかなど、中長期的な業務をやりつつも、MVに配置するキャッチコピーはどんなものがよいか、パンフレットはどのような内容で構成するか、問い合わせフォームの項目は営業・マーケ・顧客の3者が満足できるものはあるのか、など、もっともっと手法論に寄ることも多いです。
結果、経営なのか商売なのかはわかりませんが、結局商売は儲けることを特に重要としているように思います。とはいえもちろん、経営も儲けることを主に置いているはずなんです。じゃあなんでこんなことを考えたかと言うと、経営というとフレームワークがとか横文字がとかってなりがちな気がしています。わかっているようでわかっていない、実体がないように感じるものが多いようにも思います。だからこそ、目先で何かをして手応えを感じ、うまくいったら解決できるような商売を意識してやっていくWebマーケ側にも価値があるような気がします。(Webマーケにも横文字は多いですが)
自分の立場的には、経営者という肩書だと「会社経営している」という意識で見られますし、事実そうではあるものの、それよりも支援の実務に関しては泥臭い商売っ気が強いようなことをやっているので、そこに違和感がありました。商売支援の商売をしている会社を経営しているというのが正しいのでしょうか。でも、後述しますが、商売から隙あらば経営支援を狙っていくようなイメージです。
こことは対照的?に、特にWebマーケティングは横文字が多いのでなんだかすごそうだったりスペクタクルロマンな感じが出るのですが、やっている業務はものすごく目先の細かい改善だったりするので、感覚的に商売な気がしています。そう考えると、主目的は経営戦略ではなく、あくまで目先の商売です。
自社事業の商売とは
Webマーケティングの立場で実務を見直すと、一般的には広告管理画面を見て筋の良い広告を探したり、GAで反響取れてそうなページを見たり、SNSでどうやったらバズるんだろうかとか考えること(ざっくり)だと思います。
先程も書いたように、これらは実務ベースになると大半が横文字に隠れてすごそうなことをやっている感や時代の先っぽの方をやっている感が出てくるのですが、そうはいっても冷静になって考えたらめちゃくちゃ泥臭い作業ばかりです。やっていることは、もしかしたら世間一般の商売でイメージされるビジネスと何ら変わりはないのでは?と。
だとしたら、もっともっと商売人と言いますか、ほんの少しの改善とかに目を向けて愚直に取り組んでいくのが自社の事業だと改めて感じた次第です。
卵が先か鶏が先か
おそらく、支援側で入るならどちらか一つの領域から着手して、その時に課題になっているものを解決していけばよいと思っています。
経営⇒商売⇒経営
商売⇒経営⇒商売
など、意識しながらぐるぐる回していけると良いのかもしれません。
時々に合わせて柔軟に対応できる方が重要だと思っています。
忘れていけないのは、どちらも常に繋がっていることです。商売支援をしている人が経営を忘れて商売支援に振り切ると点でしか考えられなくなるので、商売と経営、両方考える必要があるはずです。
Webマーケティング支援会社が経営も商売もやる理由
自分がこの内容について書けているかわかりませんが、それでも「自分の立場なら書けるかも?」と思った理由はこちらです。
1.比較的データで出やすい項目が多いから、商売も経営もフィードバックできる
精度はともかく、数字で取得できるもののが比較的多いので、
下流から上流まで一気に提案を持っていける可能性があります。
データ取得のツールや活用方法は色々と議論の余地はありますが、それでも無料で使えるツールがそこそこあることは、予算が限られている状況においてはありがたいです。
2.DX・AIに強い人材が多い
雑なまとめですみませんが、昨今の流れだと会社のDX化(雑ですみません)は必須ですし、AIの活用は企業のコンプライアンスに合わせつつ共存していく必要があると思います。
Webマーケティングをやっている人材はIT系のツールやAIを普段から活用している人が多いはずです。
「デジタルがわかる人」って言葉でまとめられることって大切だと思います。
3.施策⇒改善が染み付いている
集客や採用支援をするのに仮説⇒施策立案⇒検証⇒改善の流れは取るはずです。それがWebで完結するのか、現場や他の職種の領域で実施されるのかの違いで、基本的には商売をするというのはこれをどれだけ実施するのかだと思っています。だからこそ、商売に強くなって回数を重ねたら、そのうち壁に当たって経営のことを考え、商売⇒経営の流れが見えてくるように感じています。
商売だけでは何ともならないときもあるけど、商売を諦めてもだめ
ほんとは経営的な大きなところを改善したほうが良いだろうなあと思いつつも、目先でできることは頑張って取り組むというスタンスです。
商売だけで戦っていてもある程度限界はあると感じています。まれにSNSとかで大バズリしてそこから事業になっていくようなものも見ますが、それはごくまれな気がします。それよりも、採用・教育方針を見直したり、経営者のスタッフへの考え方や接し方を変えたり、大上段から進めないとなあと思いながらも、タイミングを伺いつつまずは自分ができることを全うしようと取り組んでいます。
戦略が戦術に潰されてたまるものかとコードギアスで言われていますし、銀河英雄伝説を見ると戦術レベルでは奇跡も偶然もおこりっこない。だから戦略こそ、ほんとうに思考する価値があるんだよって言われたりもします。
商売が戦術、経営が戦略と言いたいわけではありません。でも、現場の改善やマーケ側の打ち手だけで何ともならないこともあります。
しかし、相反するようかもしれませんが、昨今のWebマーケティングの流れを見ると、SNSが出てきて、AIまで来てしまっています。それはコードギアスであれば、世界初の第七世代ナイトメアフレームであるランスロットのようなものだと思います。たかだか一つの物事が、全てを覆すほどの影響力を持ってしまっている状況です。
まさに先程の戦略が戦術によって覆る可能性がある(=覆すことができないわけではない)ことを考慮しながら、考える時代なのかもしれません。
Webマーケの支援は商売の悩みを解決することから始まる
実際はめちゃくちゃ地味な仕事で、0.1になるかならないかのようなものを積み上げていく仕事だったりもします。それでも積み上げた細かい改善がおおきかったり、まれに「1」に値するような大きな改善になったりします。ドラクエの会心の一撃でしょうか。こうした積み重ねを根気よくやっていくことが成果につながると考えています。
MBAを取ったからといって、商売がうまくなるわけではない
ものすごく感覚的な話です。あと、見出しがきつくてすみません。
MBAはあくまで体系的に経営理論や考え方などを議論を通して学べる場であって、今すぐ儲ける方法がわかるわけではありません。
在学中にお話することも多かったんですが、MBA取得予定だから会社辞めて独立する。とか言われる方も、大きな経営戦略が立てられるようになったからといって、日々の業務や改善、実行ができるようになるわけではありません。毎日の仕事は商売をどれだけ頑張るかだと思っていますので、良くも悪くも小手先の積み重ねの先に経営が成り立つのではないかという考えです。
毎日全力で取り組んで、毎日振り返って、毎日改善していくことが大事だと思います。その流れが、自分が向かいたい先と合っているのかをチェックしながら、ズレているようなら軌道修正。って感じがよいのではないでしょうか。
フレームワークも意識しながら、目先の業務だと考えています。
世界を代表する商売人
正確に覚えてない言葉で恐縮ですが、過去に勤めていた時にスローガン?か何かで、世界を代表する商売人を送り出す?的なことを言われてたような気がしまして。言われてなかったらごめんなさい。
でも、この言葉すごく良いと思っています。これだけAIが伸びてきていることもあり、Webマーケティングのポジションで頑張ったら、狙えるように感じています。商売で大事なことは、もしかしたら世界中で共通しているのかもです、まだわかんないですけど。
最後に
Webマーケティング支援は経営も商売も、立場的に支援できているのだと思います。
会社経営をするにあたり様々なコンサル業など支援業の方がいますが、Webマーケティングは商売から初め(ることが多い)、伸びてきたら経営支援まで実行可能だと考えています。
Webマーケティングの支援会社として決まった契約の中で支援をする場合は領域を会社として決めつつも、Webマーケティング人材であればその領域もできるポテンシャルはあるはずです。もっともっと視野広く、希望をもって働けたらいいなあと思っています。
この記事書くのに自分でも頭の中整理しながらあーでもないこーでもないと思いながらもまだ粗いんだろうなあと悲しみに暮れるも、AIだったらすぐに書き上げられそうなテーマだから、ちょっと粗いくらいのほうが味があってよいのかって割り切って公開しました。
ご飯だって美味しいことが大事なときもありますが、美味しさよりもその“味”や“気持ち”が大事なときだってある。というお気持ちで読んでいただけたのでしたら嬉しいです。
投稿者プロフィール

- Ivy do株式会社の代表取締役です。アクセス解析やWebマーケティングを中心に集客・採用支援を担当しています。通常業務に加え、必要に応じて各士業と相談しながら労務・経理周りの相談も受けています。趣味はご飯とお酒とロボットアニメと靴磨き。
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