運営堂の森野さんとGoogle Business Profile & Maps Product Expertの永山さんと3人で、お酒好きな名古屋人でしたら一度は聞いたことがある大甚(本店)で議論しました。

大甚 本店 (だいじん) - 伏見/居酒屋 | 食べログ

★★★☆☆3.57 ■【伏見駅スグ】100年以上続く老舗居酒屋◆特別な酒や特撰素材を使った料理をリーズナブルに◎ ■予算(夜):¥3,000~¥3,999

と言いつつ議論というのは言い過ぎで、単純にお食事をしていたらそのような話になったというのが実情です。

この記事全体を通して、どちらのキャリアや実務が良いのかを言いたいわけではなく、一人の地方のマーケターとして仕事をしていくうちに感じていることを、まとめてみました。

東京と地方の定義について

地方の定義は、「東京以外」を指す前提でお話しました。これは人によって様々あると思いますが、一旦はこの定義で読んでいただけたら嬉しいです。

新幹線で“出張する”際のお作法?

人が何についてお金を払うのかという話になったときに、出張族である我々地方マーケターが新幹線の自由席ではなく費用を払って指定席にするのは、仕事をする快適さを取っているからで、追加費用に価値を感じておりました。その中でも、Sワーク席は格別で、永山さんからはSワーク席での心温まるエピソードを披露いただきました。

Sワーク席に座ってPCしている人って、妙に戦友感ありませんか?

地方は総合格闘技ではない

森野さんと永山さんが揃ったら、それはリアル格闘技なのでは?って思った方いませんか?ぼくはそんなことを思いながら話してました。

地方でマーケティングをする場合、ルールがあるようでないのがそうですし、競技になっているわけではなく、ストリートファイトです。こっちがルールを守っても競合がルールを破ることなんてしょっちゅうあります。総合格闘技のようなルールに則ったものではなく、ストリートファイトのような勝ち負けではなく生死に近いのかもしれません。大げさですが。

あともしかしたら、大手とベンチャーの違いとも似ているのかもしれません。資本が潤沢にあるわけではないですから、生き残るのに必死です。そのためには自分にできる限りのことを頑張って、それでもできない場合はできる人を探して相談するなど、とにかくなんとかするしかないのです。

業務である程度線引きは考えたほうが良いと思うものの、競合がストリートファイトで来る以上、クライアント様もストリートファイトにならざるを得ず、支援側もじゃあ...って感じになるのが実情かと思います。

5cm隣の業務は知らない、分業制のメリット・デメリット

永山さんと森野さんが議論されていた中で、分業制によるメリット・デメリットが印象的でした。

東京でキャリアを作っていくのでしたらそれもまた良いかもしれませんが、そうはいっても地方で深すぎるレベルを求められることは稀です。深い分野への知見を溜めなくて良いと言っているわけではなく、深い分野も学びながらも実務に落とし込む時にどの程度まで知見を活用するかは調整したほうが良いと思います。専門分野の学びは常に続けるべきだと考えています。

業務領域に深ければ深いほど求められるかというと、そこもまた求めている企業を探すのが難しいと思いますし。かといって浅すぎるとより精度の高い情報を持って仕事ができないので。

地方でWebマーケティングをやる場合は、自分が得意な領域は深めておきつつ、他の分野に関してもその分野の人とある程度話ができたり、困った時に相談できる仲間を見つけておくようにしておくとよいと思います。

森野さんが言われていた「5cm隣の業務は知らない」って言葉が名言でした。

ハブになれる人材の重要性

永山さんが「ハブになれる人材」が大事だと言われていたことを振り返り、自分の仕事も確かにハブに近いのかなあと思いました。ハブなのかスライムなのか、とにかく色んなところをくっつけて潤滑油になるようなイメージです。

地方のマーケターあるあるなのかもしれませんが、けっこう様々な業者様から連絡をいただき、提案内容に対して自分なりに意思決定をしたうえで経営者(クライアント様)と相談することが多いように感じます。

自分の業務であれば、

・広告代理店

・制作会社

・広告媒体会社

・業種特化の経営コンサル会社

・人材紹介会社

・社労士

・看板会社

など、色んな方とやり取りをして、相手の会社さんの言語で話せることが大事になるため、わからない仕事を覚えようとしていくうちに知見が広がっていきます。

こうした業務内容は、東京など特定領域に特化して仕事をされているキャリアの方とは違うのかもしれません。良し悪しではなく、自分に何が向いていて、将来どうなりたいのかを考えて選択するのが良いキャリアへの第一歩なのかもしれませんし、そうじゃないのかもしれません。ぼくもわかりません。

ドラクエ6の職業で例えるなら、東京はバトルマスターや賢者であって、地方は魔法戦士やパラディンでしょうか?下級職のスキルセットが異なるので、上級職への展開が変わってくるような、深めるのか広めるのかみたいな感じで考えています。

自分の仕事を振り返って

アクセス解析が軸ではあるものの、そこだけでは仕事は続きません。アクセス解析がたまたま多くのハブになっており、解析をした結果、何かに取り組まないと成果は出ません。健康診断して結果がわかったからといって何も改善しなければ意味がないように、アクセス解析もそれと同様だと考えています。

だからこそ、SEO、広告、SNS、コンテンツ作成など、Web周りの様々なことや、それら施策推進の壁になっている組織の問題、設備の問題など、別のことにも一緒に着手して取り組まないと何ともできません。

たしかに5cm隣の業務で知らないこともありますが、5m先の業務経験は豊富みたいなこともあります。

弊社の契約スタイルにも問題はあるかもしれませんが、業務領域に対して費用をいただく(SEOに着手するなら+〇〇円です)ようなことはあまりないので、クライアント様は基本的に〇〇もやりたいと言われたら、成果を出すためであれば頑張ります。

業務領域に対して費用をいただくのがセオリーだとは思いつつも、それだと成果が遠くなってしまったり、難しい部分が多いです(もちろん全ていただかないわけではないですが、極力なくしています)

結局どっちがいいのか?

何度も書いています通り、この議論に良し悪しはないと思います。好きな方を選べばいいですし、どの仕事もやりきったら楽しいんじゃないかなあと。

地方出身の方であれば、数年間東京で頑張って、地元に戻ってくる選択肢もあるでしょうし、東京の会社にリモートで働くこともできる時代です。自由な選択肢があってよいと思っています。

反対に、Webやマーケティングを足がかりに経営方面に知見を広げたり、将来自分でサービスを立ち上げたいとかであれば、地方のほうが担当領域が広がるので独立しやすいのかもしれません。やらなきゃいけないことが多いので。

地方にいながらもこうしたイベントに応募して東京に行けば出会える人は多いので、自分から積極的に外に出れば知見は溜まっていきます。

Search Central Live Tokyo 2025

Google 検索と SEO におけるウェブサイトのパフォーマンスについてぜひお話ししましょう。いよいよ東京開催です。

自分がどうしたいのか、どうなりたいのかなどを公私ともに両面で考えて決めたらよきなのでは?というのが結論です。どっちかのが偉いとかすごいとかはなく、あくまでメリット・デメリットの話だと思っています。

あと、35歳ターニングポイント説でも大いに盛り上がりました

この議題については大甚開店100年以上の歴史を持ってしても、大甚がひっくり返るくらいに大いに盛り上がったテーマでした。心なしか、ポスターに描かれているお姐さんも笑い始めました。戦争も高度経済成長もバブルもコロナも、よかったこともつらかったことも、ぜーんぶ越えました。

ちょうどぼくが35歳だったので、「いま頑張れよ」とエールをいただきました。

これまでは自分の業務領域を増やしていくためにいろんなことをやってきました。おかげさまで得意なことと苦手なこともわかってきました。

このあとのマーケターのスキル育成としてもっともっと深めていくところと、一人の経営者としてできることで価値提供できれば嬉しいです。

最後に、伏見近辺でおすすめの居酒屋をご紹介

味紀行

味紀行で4時間ほど銀河英雄伝説について語り合った、忘れ得ぬ名店です。その際に主張しました、メックリンガー氏に関しまして、数々の言動から彼の仕事は「大手企業のCSR推進課」だという主張は未だ変わっておりません。

味紀行 伏見 (あじきこう ふしみ) - 伏見/居酒屋 | 食べログ

★★★☆☆3.05 ■【伏見駅】から徒歩1分◎《店主こだわりの銘酒》と《美食の一品》をご堪能あれ ■予算(夜):¥3,000~¥3,999

ごしき

和食屋さんで何食べても美味しいです。地下一階でわかりにくいかもです。でもなぜかぼくの大好物は、蟹クリームコロッケです。

五しき - 伏見/居酒屋 | 食べログ

★★★☆☆3.23 ■【伏見駅2番・6番出口スグ!】 ■予算(夜):¥3,000~¥3,999

山葵

そば居酒屋です。ここも何食べても美味しい感じなのに加え、最後のシメまで食べられる名店です。ちょっと駅から遠いのが難点ですが、それ以上に美味しいです。ランチがなくなっちゃって残念。

山葵 (わさび) - 大須観音/そば | 食べログ

★★★☆☆3.48 ■日本家屋風の店内で豊富な逸品料理と日本酒を堪能できるそば居酒屋◆貸切対応可能◎ ■予算(夜):¥5,000~¥5,999

最後は話が逸れちゃいましたが、こんな感じでざっくばらんに色んな人と東京とか地方とか、名古屋とか大阪とか色んなエリアのWeb業界の仕事の違いとか話せたら楽しいなあと思います。

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投稿者プロフィール

二村 勇輔
二村 勇輔
Ivy do株式会社の代表取締役です。アクセス解析やWebマーケティングを中心に集客・採用支援を担当しています。通常業務に加え、必要に応じて各士業と相談しながら労務・経理周りの相談も受けています。趣味はご飯とお酒とロボットアニメと靴磨き。